インド株式動向(7月7日~7月11日週)
July 12, 2025
インド株式動向(7月21日~7月25日週)
July 26, 2025

 

 

インド株式動向(7月14日~7月18日週)

インドの主な経済統計カレンダー

月日
経済統計
前回
予想
実績
5月28日 4月鉱工業生産(YOY) 3.00% 1.00% 2.70%
5月30日 GDP(YOY)1Q $0.06 $0.06 $0.07
5月30日 GDP 2025P 6.50% 6.30% 6.50%
6月6日 RBI政策金利 6.00% 5.75% 5.50%
6月6日 6月現金準備率 4.00% 4.00% 3.00%
6月12日 5月CPI(YOY) 3.16% 2.98% 2.82%
6月16日 5月貿易収支(M) ($26,424) ($25,000) ($21,880)
6月27日 国際収支(Q1) $11.5b $8.9b $13.5b
6月30日 5月鉱工業生産 2.70% 2.40% 1.20%
7月4日 外貨準備高 $702.8b $697.9b
7月14日 6月CPI(YOY) 2.82% 2.26% 2.10%
7月15日 6月失業率 5.60% 5.60%
7月28日 6月鉱工業生産(前年比) 1.20%

 

インド株式市場の動向

インド株式指数・年初来騰落率(2025年7月18日時点)
指数
価格
騰落率(先週比%)
PER
年初来騰落率(%)
配当利回り(%)
昨年末価格
S&P BSEセンセックス 81,757.73 -0.90 22.77 4.63 1.28 78,139.01
CNXニフティ指数 24,968.4 -0.72 22.33 5.60 1.30 23,644.80
S&P・BSE500種指数 36,532.54 -0.04 24.41 3.82 1.14 35,189.03
S&P・BSE200種指数 11,383.68 -0.31 23.69 4.14 1.21 10,931.06
S&P・BSE100種指数 26,223.96 -0.49 22.97 4.64 1.28 25,061.75
BSE LargeCap 9,644.09 -0.49 22.55 4.93 1.29 9,191.17
BSE MidCap 46,775.77 1.05 31.77 0.71 0.73 46,444.66
BSE SmallCap 55,285.44 1.47 29.33 0.19 0.63 55,180.60

 

今週の株式市場はセンセックス指数やNifty50指数などが弱含む中、小型株指数の上昇が目立ちました。BSE小型株指数の年初来騰落率はプラス0.19%とマイナス圏を脱却しました。BSE小型株指数構成銘柄で、1週間の上昇率が最も高かった銘柄は、好決算を発表した旅行サービスを手掛けるLe Travenues Technology Ltdで、上昇率は24.37%でした。来週は21日にウルトラ・テック・セメント、23日にインフォシスの決算発表を控えています。株式市場は決算内容に注目しています。

 

インド株式投資信託の動向

多くにインド市場に投資するファンドが設定されています。投資信託協会によるとインド関連の投資信託は7月18日日時点で96銘柄が取引されています。純資産額が最も多い銘柄は野村インド・ファンドの4,670億円(前週比プラス61.18億円)、次がHSBCインド・インフラ株式オープンの3,418億円(同16.21億円増)3位がイーストスプリング消費ファンドで2,925億円(同36.65億円増)、4位はダイワ・ダイナミック・インド株Fの2,781億円(同6.33億円増)です。今週資金流入が最も多かったファンドは、野村インド株投信の61.18億円。次がイーストスプリング消費関連ファンドの36.65億円。

代表的なファンドの価格推移(年初来)7月18日時点)
銘柄
価格
前週比(%)
年初来騰落率(%)
資産額(百万円)
S&P BSEセンセックス 81,757.73 -0.90 4.63 -
T&Dインド中小型株ファンド 16,825.00 1.32 -8.49 25,126
高成長インド中型株式ファンド 13,825.00 1.66 -9.26 195,311
イーストスプリング消費関連ファンド 21,811.00 1.16 -3.32 292,529
HSBCインドインフラ株式オープン 19,359.00 0.74 -6.66 341,893.38
HSBCインド小型株式オープン 9,451.00 3.06 -7.78 1,347
野村インド株投資 47,194.00 0.81 -6.66 467,059
ダイワダイナミックインド株ファンド 10,664.00 0.59 -2.46 278,125

インド株式市場について

インドにはボンベイ証券取引所とナショナル証券取引所(NSE)の2つの代表的な取引所があります。ボンベイ証券取引所(BSE)は現物が中心、NSEは電子証券取引所で現物他、オプションや先物などデリバティブなどの金融商品が取引されています。現時点において、インドでの取引はNSEが中心で、2024年度の売上高はNSEが約2800億円(16,433.61Crores)、ボンベイ証券取引所は約275億円(1,618.00Crores)です。現物銘柄の多くは両市場で取引されているものの、終値については統一されていません。

 

株式指数について

インドの代表的な株式指数はボンベイ証券取引所のセンセックス指数とNSEのNifty50です。SENSEX指数はボンベイ証券取引所に上場する代表的な30銘柄で構成されています。Nifty50はNSEに上昇している代表的な50銘柄で構成されています。Nifty50の構成銘柄はSENSEX指数構成銘柄が組入れられています。

 

銘柄紹介

① マルチ・スズキ(Maruti Suzuki)社 とスズキ社(東証:7269)

筆頭株主はスズキ(東証:7269)でマルチスズキの株式58.28%を保有しています。インド4輪車市場の販売台数は1位、2位が現代、3位はマヒンドラ・マヒンドラ。インド自動車工業会が発表した1月のインド国内販売台数は35.1万台(前年同期比3.5%増)で、単月として過去最高を更新しました。メーカー別の販売台数は1位がマルチスズキの17.3万台(前年同月日4.1%増)、2位が現代で5.4万台(同5.4%減)、3位はマヒンドラ・マヒンドラの5万台(同17.6%像)でした。マルチスズキのインド国内シェアは49.2%とトップ。マルチスズキの株価の年初来騰落率は2.8%と好調です。マルチスズキの時価総額は6.3兆円とスズキの3.6兆円を上回っています。年間売上高は約2.5兆円です。マルチスズキの下落率(前週比)は2.52%と、マヒンドラ・マヒンドラの4.72%、タタ・モーターの10.96%を大きく上回っています。日本市場のスズキの下落率は9.20%と比べてもマルチスズキ株への期待の高さが現れています。米国が保守主義に走るなか、インドの市場は魅力的。マルチスズキのPERは24.69倍です東証のスズキのPER8.6倍と割安感があります。