Date: 2024年11月10日
米国の政権交代がインドに影響
次期トランプ政権で米国の「アメリカ ファースト」政策が進めば、テクノロジーや製造業などの主要セクターは急激な変化に直面する可能性があり、これが中国やEUとの貿易関係に影響を与える恐れがあります。一方、米国企業が「中国+1」戦略を追求する中、インドは新興市場の中で相対的に恩恵を受けると見られ、EMS(エレクトロニクス製造サービス)、化学、製薬業界などが利益を享受する可能性があります。
インド経済は米ドル高の影響を受けると予想され、資本流出やインフレ圧力が高まるリスクも抱えています。また、米国の金利と新興市場へのFPI流入は逆相関関係にあり、米国がインフレ対策として利下げを遅らせる場合、インドへの外国ポートフォリオ投資(FPI)の流入が鈍化する恐れもあります。ただ、インドは世界中と仲良くバランス取りながら貿易を行っているため政権交代からの左右されることは限定的でしょう。